ED治療薬は偽造品

2013年10月23日 14:08

ジェネリック医薬品とは、特許の切れた医薬品を他の製薬メーカーが製造した後発医薬品のことだ。
新薬の開発には長い年月と高額な費用が必要で、開発会社は特許を取得することで利益を守り、開発資金を回収することになる。だが、特許が切れれば他のメーカーが合法的に製造できることとなり、安価な後発医薬品が出回ることとなる。
ただし、バイアグラ、レビトラ、シアリスのED治療薬の特許はまだ消滅していない。つまり、ジェネリックED治療薬として格安で売られている製品は、偽造品なのだ。
成分特許の盲点
偽造バイアグラが大量に出回っている原因は、中国やインドなど特許が特殊な国家に原因がある。中国では2004年に、政府が中国国内におけるバイアグラの成分特許を取り消した影響が大きく、インドではもともと薬剤の成分特許自体が認められていない。
成分の特許がなければ、全く同じ成分の医薬品を製造できるようになる。製造方法の特許に触れないよう、製法さえ異なれば該当国内での製造は合法なのだ。
2006年の調査では、正規品の2.5倍量の偽造バイアグラが流通しているという結果も公表されており、世界各国で深刻な問題となっている。これらコピーバイアグラを日本国内に輸入して販売するのは違法で、一度アメリカやカナダへ運んでから正規品と偽って輸出している業者も存在するので注意したい。